Fire タブレットを買って思ったこと、気になったこと、最初にやったこと。

Fire タブレット (2017) を買って思ったこと、気になったこと、最初にやったこと。

やっと来た!すべすべしてて気持ちいいよー。

驚きのコスパ、驚きの性能、驚きの頑丈さ。アマゾンさんの本気端末「Fire タブレット」をようやく購入したので今日はこんなお話です。

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2017 年の新型! (第 7 世代)

2017 年モデルは 6 月に発売されていましたが、私の手元では 2013 年モデルの Kindle Fire HD 7" がまだまだ元気に活躍してくれていたので、なかなか新型の購入に踏み切れませんでした。

2013 年モデルを買って思ったのが「なんかダサくね?」だったので、iPad のような愛着もわかず、頑丈さだけが取り柄の端末として雑に扱ってまいりました。

寝ながら使って朝起きたら尻の下敷きになってたり、寝返りを打った時に頭に刺さったり、ジュースを運ぶ時にお盆の代わりにしたり……。

でもね!

パソコンショップで見かけた最近の Fire タブレットは昔のヤツと全然違ってシュッとしててスベスベしてて、とっても落ち着いたデザイン。「コレ、いるわ」と。

ちなみに 2017 年モデル、耐久性は iPad mini 4 の 2 倍だそうです。

箱を開けば……

はじめて iPad を買ったときは「保護フィルムを貼り付けてケースに入れるまでホコリの侵入を 1 ミリたりとも許さないぞ!」と風呂場で全裸で開封したものですが、そんな私ももう大人。

メリメリっと勢いよく開封して保護フィルムやケースなしで雑に扱ってやる所存です。

箱を開けば……

……。

アカン、コレ、めっちゃ良いモノだわ。

前言撤回、保護フィルムとケースありの方向でお願いします!とつぶやきながら付属品を確認。充電器とマイクロ USB ケーブル、それから何か説明書のようなもの。

昔のモデルだと充電器が別売りだったけど今は標準でついてますのんな。充電器は 5V の 1A なので急速充電ってほどでもないけど通常使用する分にはまったく問題なし。

Fire HD 8 と Fire 7 を比較してみた

Fire HD 8 と Fire 7 を比較してみた

左が Fire HD 8、真ん中が Fire 7、右が文庫本です。なぜ Fire HD 8 と Fire 7 が両方あるのかといいますと、どっちを買うか迷ってどっちも買ってしまったからです。

Fire 7 と Fire HD 8 で異なる点は公式サイトの比較表によりますと、画面の大きさ、オーディオ、保存できる容量、電池の持ち具合、あとは重さぐらいのようですが実際のところ、どうなのでしょうか?

画面の大きさが違う

画面の大きさが違う

物理的な画面の大きさはもちろんですが、画面に映し出される絵のきめ細かさにも差があります。

画面サイズ 7 インチ、解像度 1024px × 600px (171 ppi) の Fire 7 と、画面サイズ 8 インチ、解像度 1280px x 800px (189ppi) の Fire HD 8 ですが、よーく目を凝らして比較するとFire HD 8 のほうが少し文字がくっきりしているように見えます。

Fire 7 でも文字がぼやけて見づらいなんてことはありませんが、Fire HD 8 はその名の通り HD解像度に対応しているところがポイントですね。

  • HD 動画 (1280 x 720) をキレイに見たいなら Fire HD 8
  • 最近、近くのものが見えにくくなってきた人は Fire HD 8

オーディオが違う

Fire 7 はモノラル音声、Fire HD 8 は Dolby Atmos 対応でデュアルステレオスピーカーとのことですが、これがどのくらい違うのかと言いますと……全然違います。

Fire 7 の音は「鳴ってるな」ってなぐらいの感覚ですが、Fire HD 8 の音は想像以上に臨場感があって驚きます。映画を見ているとちゃんと音が左のほうから聞こえてきたりして振り向いちゃうぐらいのリアルなサウンドです。

Dolby Atmos テクノロジー、すっごーい!

タブレットの内蔵スピーカーに音質を求めてもなぁ……。って思ってましたが、こういう進化のカタチはアリですね。

  • 臨場感のあるサウンドをタブレットに求めるなら Fire HD 8

保存できる容量が違う

Fire 7 が 8GB と 16GB モデル、Fire HD 8 が 16GB と 32GB モデルとなっており、容量の大きいほうにしようかなと迷ってしまうかもしれません。

でも、お待ちください!

256GB までの microSD カードに対応しているので、容量が足りなくなったら街の電器屋さんに行って microSD カードを買えば良いだけですね。microSD カードなら 16GB でも 1,000 円未満で買えちゃいます。

  • 特にこだわりがなければ安いモデルと microSD カードで良さそう

電池の持ち具合が違う

これは気になりますね。仕様上は Fire 7 が 8 時間、Fire HD 8 が 12 時間となっていますが、体感的にこの差は大きいと思いました。

私の印象としては、Fire 7 は「あら、そろそろ充電しないとね」みたいな普通感、Fire HD 8 は「まだめっちゃ電池残ってるスゲェ!」みたいな安心感があります。

でも、そもそも WiFi タブレットって家の外に持ち出すことが少ないので、いつでも充電できるって考えると、電池の持ち具合はそれほど気にしなくても良いかもしれません。

  • 面倒くさがり屋さんは電池長持ち Fire HD 8

重さが違う

タブレットって片手で持って使うシーンが多いから、重さに関してはちょっと考えさせられます。Fire 7 (295g) は外見に見合った重さ、Fire HD 8 (369g) は外見以上にずっしりくる重さを感じました。

外見以上にずっしりくる重さ

端を持った場合はその縦長の形状ゆえにテコの原理が働いちゃって、1 インチ違うだけなのにこんなに重さが違うものなのかと真顔になってしまいます。

左の写真は実際に Fire HD 8 を持ってみたところですが、このような持ち方だと私の貧弱な親指ではすぐに限界が来ます。

Fire 7 は重さもさることながらコンパクトな形状も手に馴染むので、片手で持って文庫本感覚で読書できました。

Fire HD 8 は片手で持つには少々つらい重量感。ポジティブに考えると、この重さが高級感をかもしだしているとも言えるでしょう。

  • 片手で持って読書に使うなら Fire 7
  • 両手で持つかデスクに置いて使うなら Fire HD 8

性能も違ってた!

公式サイトの比較表では性能面の差がほとんど記されていませんが、アマゾンの開発者向けサイトにもっと詳細な比較表が掲載されています。

見やすいように公式サイトの比較表と詳細な比較表を組み合わせて体裁を整え、異なる部分に色を付けてみました。

 Fire 7(2017)Fire HD 8(2017)
価格¥8,980¥11,980
画面サイズ7 インチ画面8 インチ画面
画面解像度1024px × 600px IPS 方式1280px x 800px IPS 方式
HD サポートあり:HD 720p
RAM1 GB1.5 GB
SoCMediaTek MT8127BMediaTek MT8163V/B
CPUARM Cortex-A7
(クアッドコアプロセッサ 1.3GHz)
ARM Cortex-A53
(64-bit クアッドコアプロセッサ 1.3GHz)
GPUARM Mali-450 MP4ARM Mali-T720 MP
WiFi802.11 a/b/g/n
(デュアルバンド)
802.11 a/b/g/n
(デュアルバンド)
内部ストレージ8/16GB16/32GB
外部ストレージ最大 256 GB の MicroSD最大 256 GB の MicroSD
Bluetooth4.1 LE4.1 LE
位置情報サービスWiFi ベースWiFi ベース
前面カメラ0.3 メガピクセル0.3 メガピクセル
背面カメラ2 メガピクセル2 メガピクセル
オーディオモノラルスピーカーDolby Atmos、
デュアルステレオスピーカー
マイクありあり
マルチタッチ10 ポイント10 ポイント
加速度計ありあり
コンパスなしなし
ジャイロスコープなしなし
光センサーなしあり
近接センサーなしなし
バッテリー8 時間12 時間
サイズ192 x 115 x 9.6mm214 x 128 x 9.7mm
重量295g369g

CPU (処理速度) が違う

公式サイトの比較表には Fire 7 と Fire HD 8 ともに「クアッドコア 1.3GHz」としか記載されていませんが、性能の異なる CPU が搭載されているようです。

Fire 7 を単独で使用しているとそれほど気になりませんが、インターネットのサイトを開く速度や本をダウンロードする速度、アプリをインストールする速度など Fire HD 8 と比べると Fire 7 はちょっともたつきを感じます。

GPU (描画性能) が違う

公式サイトの比較表には記載されていませんが、Fire HD 8 の方が高性能なモノが搭載されています。HD サポートのためだと思いますが、動画再生はもちろん、3D ゲームなどの動作速度でも差が出てくる部分ですね。

Fire 7 でも猫の世話をするような簡易な 3D ゲームは動きましたが、Fire HD 8 ぐらいの性能があるとより快適です。

RAM (メモリ容量) が違う

これは公式サイトの比較表にはありませんが、技術仕様のほうに記載されています。Fire 7 が 1GB なのに対し Fire HD 8 は 1.5GB ということで Fire HD 8 のほうが全体的な動作速度においても有利かと思います。

ベンチマークをとってみた

アマゾンのアプリストアでベンチマークソフト「Geekbench 3」を見つけましたので、実際にどれほどの差があるのか調べてみました。

Fire 7 (2017)

Fire 7 (2017) のベンチマーク

システム情報では CPU が「ARM MT8127 @ 1.30 GHz 1 Processor, 4 Cores」、メモリが 891MB となっています。

スコアはシングルコアが 359、マルチコアが 1184。

ちなみに Asus Nexus 7 (2012) はシングルコアが 338、マルチコアが 1073 とのことですので、そこそこの性能と言っても良いでしょうか。

Fire HD 8 (2017)

Fire HD 8 (2017) のベンチマーク

システム情報では CPU が「ARM MT8163 @ 1.30 GHz 1 Processor, 4 Cores」、メモリが 1.34GB となっています。

Fire 7 の 1.5 倍ほどのスコアが出ています。

これに近いスコアは Asus Nexus 7 (2013) でシングルコア 590、マルチコア 1832 です。

Kindle Fire HD 7" (2013)

Kindle Fire HD 7 (2013) のベンチマーク

2013 年モデルも計測してみました。

システム情報では CPU が「ARM OMAP4 @ 1.50 GHz 1 Processor, 2 Cores」、メモリが 783MB となっています。

なんか、まだ戦えそうな気がします。

Fire 7 と Fire HD 8 のベンチマーク結果を見ると 3,000 円という価格の差以上に性能に差があるように思えます。

しかしながら Fire 7 でもインターネットやメール、動画や音楽の再生、アプリ・ゲームなど通常の使用においては十分なスペックでしょう。

  • 3,000 円の差よりスペックの差のほうが大きい
  • インターネットやメール、読書なら Fire 7 でも十分
  • 1.5 倍の性能の差は、体感速度でも感じられるぐらいには違う

気になった点と改善方法

お得感満載で良いことだらけの Fire タブレットかと思いきや、コナン君ばりに「アレレ、おかしいぞ?」と首をかしげてしまうところがありました。

Fire タブレットは Android をベースにアマゾンがカスタマイズした独自の OS「Fire OS」が搭載されていますが、最近の Fire OS は Android の使い勝手をきちんと残しつつ、アマゾンのサービスとシームレスに連携しており、とても使いやすくなってました。

でも、Google Play が使えません。

アプリはアマゾンのアプリストアからしかダウンロードできないので、Google Play で購入したアプリを使用することもできません。

前向きにとらえると Fire タブレットで動作するものだけがアマゾンのアプリストアに置いてあるわけなので「安心して購入できる」と考えることもできるわけですが。

ここだけの話、ゴニョゴニョすれば Google Play も使えるようになりますが、それはまた別の機会に……。

  • Fire OS は意外と使いやすい
  • Google Play は使用できない
  • オマケにアマゾンアプリストアに LINE アプリがない

ロック画面に広告が表示される

これには驚きました。

新品の状態で初期設定だけ終わらせた直後、無料アプリをインストールしたわけでもないのにロック画面全体がファイナルファンタジーの広告になってしまっており、誤ってクリックしてしまうと購入ページにぶっ飛ばされてしまうという恐ろしい仕様。

安いモノだから、仕方ないか。

などと思うはずがない!

設定でロック画面に広告を表示しないようにすることができました。

ロック画面の広告を消す方法

ロック画面の広告を消す方法 1

ホーム画面にある「設定」を開き、「アプリとゲーム」をタップします。

ロック画面の広告を消す方法 2

「Amazon アプリケーションの設定」をタップします。

この設定画面では「アプリの使用状況データを収集」という項目もオフにしておくと勝手に情報を送信されなくなります。

ロック画面の広告を消す方法 3

「キャンペーン情報」をタップします。

ロック画面の広告を消す方法 4

「ロック画面のキャンペーン情報」の右端にあるスイッチをオフにします。

ロック画面の広告を消す方法 5

「ロック画面でキャンペーン情報を非表示」のメッセージが表示されたら「オフ」をタップします。

これでロック画面に表示されていた広告が消えているはずです。

音量を最小 (1 メモリ) にしても結構大きい

深夜に映画を見ていて (エッチなのじゃないよ) 気になったのが最小音量の大きさです。

音量を一番下まで下げるともちろん無音ですが、ボタンを押して 1 メモリ上げただけでも結構大きな音になってしまいます。

Dolby Atmos だから仕方ないよね。

とか言うと思ったら大間違い!

どうにか微調整が出来ないものかと調べてみたところ、アマゾンのアプリストアで「ExtraVolumeConfig(音量微調整)」というアプリを見つけました。

設定方法

音量を最小 (1 メモリ) にしても結構大きい

ExtraVolumeConfig アプリを起動して「拡張音量設定」の「有効」にチェックを入れて、音量スライダーを左に移動します。

この設定は全体の音量に反映されます。私は「-4」に設定しています。

保護フィルムとケース

5,000 円そこそこのタブレットに 1,350 円の保護フィルムや 3,480 円の純正ケースが必要なのかという点は非常に悩ましいですね。

昔の Fire タブレットはゴリラガラスが採用されていて保護フィルムなしでも傷ひとつつかない頑丈さだったのですが、いつの間にやらゴリラガラスは廃止されていたようで、それを聞くと保護フィルムぐらいは欲しくなってしまいます。

困ったときのセリア先輩

そんな時に役立つのが近所の百均。スマホやタブレット関連のグッズも大変充実してるので使えそうなブツを購入してきました。

光沢フリーカット液晶保護フィルム (100 円)

光沢フリーカット液晶保護フィルム (100 円)

黒い画面になったときにオッサンの顔が表示される機能が邪魔なので、できれば光沢なしが良かったのですがセリアでは見つけられなかったので今回は光沢ありで。

よく似たパッケージで iPad mini用のモノもあるので注意してください。

フリーカットなので自分で好みのサイズに切ってやる必要があります。

カッターマット (100 円)

カッターマット (100 円)

机を傷つけないために必須です。その辺に転がってる雑誌の上とかでやって失敗してウァァァン!ってなる未来が見えたので、ちゃんと準備しました。

で、カッターナイフでシュッと切り取って四隅はハサミで切り落とせば良いんじゃね?とか思うじゃん。

世の中はそんなに甘くなかった。

失敗例

失敗例

カッターナイフで切り取った保護フィルムを貼り付けたら端に空気が入ってこんなことになりました。

どうやらカッターナイフで切ると切断面が反れたりデコボコになったりして上手く貼りつかなくなってしまう模様。

こういう時はおとなしく泣き寝入り。

するわけなかろうがっ!

いやー、世の中には便利な道具があるものですね。

世の中には便利な道具があるものですね

ロータリーカッター (600 円)

ロータリーカッター (600 円)

布や薄手のゴムシート、フィルムなどの切りにくい素材を自在にカットできるというロータリーカッターを使用してみたところ、簡単に美しい仕上がりになりました。

成功例

成功例

四隅はハサミで 2 ミリぐらい切り落とせばイイ感じになります。

セリアの光沢フリーカット液晶保護フィルムは空気も入りにくく、何回か貼りなおしてもキレイに貼りつくのでオススメですね。

最終課題、ケースの選択

セリアでタブレット用の袋や iPad mini用の袋などを買ってみましたが大きすぎたり小さすぎたりしてどうもしっくり来ませんでした。

ケースなしでの運用もアリだと思いますが、アマゾンでたまたま見つけた激安ケースを買ってみました。

7 インチ専用タブレットキーボード付ケース (送料込みで 500 円)

7 インチ専用タブレットキーボード付ケース (送料込みで 500 円)

なんと、7 インチ用なのに Fire HD 8 にピッタリ!

なんと、7 インチ用なのに Fire HD 8 にピッタリ!

カバーはしっかりした作りになっており、裏面にはタブレットスタンドとして使える足が付いています。

残念ながらカバーのマグネットによるスリープ解除機能は動作しませんでした。

もちろんキーボードも使えます。

この価格なのでキーボードの品質はそれなりですが、ガジェットとしては面白いですね。

まとめ

結局のところ Fire 7 と Fire HD 8 のどっちがオススメだよ!

って思いますよね。Fire 7 と Fire HD 8 の両方を買った私ですが、正直なところFire 7 ばかり使ってしまいます。

私は画面のキレイさとか音質の良さとか処理速度の速さとかを気にするほうなのですが、それ以上に価格の安さ (壊れてもショックを受けない) と軽さ (疲れない) と持ちやすさ (方手持ち可能) は重要な要素だと実感しました。

こんな人は Fire 7 でオッケー!

  • タブレットやスマホを触ったことがない
  • タブレットに興味はあるけど何が出来るのかわからない
  • 読書したいだけ
  • インターネットとメールに使いたいだけ
  • お子様がスマホを欲しがっているけどまだその時期じゃない
  • すでに Amazon プライム会員になっている

こんな人は Fire HD 8 で幸せになれるかも?

  • すでに 7 インチタブレットを持っている
  • 映画や音楽、ゲームにも使いたい
  • ご両親へのプレゼント
  • すでに Amazon プライム会員になっている

こんな人は買ってはいけない。

  • 家にインターネット回線がない
  • インターネット回線はあるけど WiFi (無線LAN) がない
  • すでに 2016 年モデルを持っている
  • この価格にお得感を感じない

以上、Fire タブレットの購入を検討されている方、Fire タブレットを注文して到着を待っている方、Fire タブレットを使って数日しか経過してない方のご参考になればと思って記事を書いてみました。

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