GetKeyState.exe(キー状態取得実行ファイル)

提供:MeryWiki
2020年6月27日 (土) 21:12時点におけるSukemaru (トーク | 投稿記録)による版 (→‎その他)
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概要

修飾キーの押下状態を取得する実行ファイルです。

Shift、Ctrl、Alt いずれかのキーの押下状態を取得できます。 マクロスクリプトからキー状態を取得し、状態に応じて動作をコントロールしたくて作成しました。

作成されたマクロから利用できますので、ご自由にお使いください。


zipファイルをダウンロードしたら、ファイルのプロパティ画面で「ブロックの解除」を行ってください。 (これをしないと実行時に警告が表示されることがあります)

その後、zipファイルを展開して、マクロから実行されるフォルダーに配置してください。 (推奨は "Macros"フォルダーとします)


ダウンロード
ファイル:GetKeyState.zip


更新履歴

2019/3/4 新規作成

2019/3/23 公開ページの変更(中身に変更はありません)


使い方

コマンドライン引数で、"Shift" "Ctrl" "Alt" のいずれかを渡してください。

GetKeyState.exe shift		// Shiftキーの押下状態を取得する場合
  • 大文字小文字は区別しません
  • 実は先頭の1文字しか判断していませんので、"s"のみとかでも大丈夫です


戻り値(終了コード)

  • 1: キーが押されている
  • 0: キーは押されていない
  • -1: エラー(引数間違い、メッセージボックスを表示します)


マクロにショートカットキーを割り当てる際は、該当する修飾キー "あり" と "なし" の両方を割り当ててください

  • Shift+F8 / F8 など


ツールバーにアイコン化しているマクロの場合は、"修飾キー+クリック" か "ふつうの左クリック" かでマクロの動作を切り替えることができます。


ツールバーの [マクロ] メニューや右クリックメニューから実行する際は、Shift または Ctrl キーを押しながら実行することができますが、Alt キーを押しながら実行することはできません(Alt キーでメニューのポップアップ表示がキャンセルされるため)。


起動までに若干のタイムラグがありますので、すばやく操作すると取りこぼすことがあります。 そういう意味では、ショートカットキーにはあまり向かないかもしれません。 私は、ツールバー起動で使っています。

※マクロの処理が開始するか終了するまで修飾キーを押しつづければ、取りこぼしはなくなります。
また、マクロの処理が全体的に重い/長いソースコードの場合は、実装例 にあるような修飾キー取得コードの部分をソースコードの先頭に配置するとよいでしょう。


実装例

サンプルコード1、サンプルコード2 の

window.Alert( "XXキーが押されています" );

の部分を任意の動作コードに置きかえてください。
マクロの動作内容に変化をつけたり、複数のマクロの実行コードを振り分けてひとつのマクロにまとめたりすることができます。


サンプルコード1
var wshShell = new ActiveXObject("WScript.Shell");

// カレントディレクトリをマクロディレクトリに変更
wshShell.CurrentDirectory = editor.FullName.match(/^.*\\/)[0] + 'Macros';

// SHIFTキー状態を取得
var shift = wshShell.Run("GetKeyState.exe shift", 0, true);

if(shift != -1){
  if(shift == 1) window.Alert("Shiftキーが押されています");
}


サンプルコード2
  • 実行ファイル GetKeyState.exe の実在確認をします(GetKeyState がない場合でも動作する)
  • カレントディレクトリ(Mery.exe の作業フォルダ)を変更しません
var ctrl = 0, alt = 0;

// GetKeyState.exe のフルパスを " " で囲う
var gks = '"' + editor.FullName.replace( /[^\\]+$/ , '' )
        + 'Macros\\GetKeyState.exe"';

// 半角空白+コマンドライン引数をつけて GetKeyState を実行する(実行ファイルの実在確認をする)
if ( new ActiveXObject( "Scripting.FileSystemObject" ).FileExists( gks ) ) {
  var wshShell = new ActiveXObject('WScript.Shell');

  // Ctrl キーの状態を取得
  ctrl = wshShell.Run( gks + ' control', 0, true );
  // Alt キーの状態を取得
  alt = WshShell.Run( gks + ' alt' , 0, true );
}

// 修飾キーによる動作の切り替え
if ( ctrl > 0 && alt > 0 ) {
  window.Alert( "CtrlキーとAltキーが押されています" );
}
else if ( ctrl > 0 ) {
  window.Alert( "Ctrlキーが押されています" );
}
else if ( Alt > 0 ) {
  window.Alert( "Altキーが押されています" );
}
else {
  window.Alert( "修飾キーは押されていません" ); // ← GetKeyState.exe がない場合も
}


サンプルコード3

ポップアップメニューマクロへの導入サンプル

  • メニューに表示する内容や、選択した項目から実行するコマンドを切り替えます
var gks = editor.FullName.replace( /[^\\]+$/i , "" )
        + "Macros\\GetKeyState.exe";
var WshShell = new ActiveXObject( "WScript.Shell" );

// マクロ開始時の Ctrl キーの状態を取得
var $ctrl1 = WshShell.Run( "\"" + gks + "\" ctrl", 0, true );

var menu = CreatePopupMenu();
menu.Add( "ほげ", 1 );

// Ctrl キーを押しながら実行したときは、項目を追加表示する
if ( $ctrl1 == 1 ) {
  menu.Add( "ほげほげ", 2 );
}

// ポップアップメニューを表示
var r = menu.Track( mePosMouse );

// Ctrl キーを押しながら項目を選択したときは、動作をを変更する
var $ctrl2 = WshShell.Run( "\"" + gks + "\" ctrl", 0, true );

switch( r ) {
  case 1:
  if      ( $ctrl2 === 0 )  window.Alert( "ほげ" );
  else if ( $ctrl2 === 1 )  window.Alert( "ふが" );
  break;

  case 2:
  if      ( $ctrl2 === 0 )  window.Alert( "ほげほげ" );
  else if ( $ctrl2 === 1 )  window.Alert( "ふがふが" );
  break;

  default:
  break;
}

その他

ソースも置いときます(VS2005 C++) (こちらは通常ダウンロードの必要はありません)

ファイル:GetKeyStateSrc.zip

※ 著作権は放棄します、悪意のない公序良俗の範囲内でしたら、ソースを含めご自由にお使いください (そのかわり、一切の責任も放棄します...まぁ、こんなもので誤動作もあったもんじゃないですが、派生版まで責任が持てないので)



このページの #実装例 の節に「サンプルコード3」を追加しました (2019/11/13 sukemaru)
「サンプルコード2」を変更しました (2019/12/02 sukemaru)
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