「よくある質問」の版間の差分

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開発者のブログに寄せられたよくある質問と回答集です。ここに回答が無い場合や、さらに詳しい情報が必要な場合は [https://www.haijin-boys.com/ Haijin Boys Online] までお願いいたします。
開発者のブログに寄せられたよくある質問と回答集です。ここに回答が無い場合や、さらに詳しい情報が必要な場合は[https://www.haijin-boys.com/discussions フォーラム]をご利用ください。


=インストール=
==ポータブル環境 (USB メモリなど) で使用できる?==
==ポータブル環境 (USB メモリなど) で使用できる?==
ポータブル機能を使用すれば、設定ファイルを USB メモリの中に保存できますので、パソコンを移動しても共通の設定ファイルを使うことができ、しかもパソコンの環境を汚すことはありません。
ポータブル機能を使用すれば、設定ファイルを USB メモリの中に保存できますので、パソコンを移動しても共通の設定ファイルを使うことができ、しかもパソコンの環境を汚すことはありません。
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[https://www.haijin-boys.com/ 最新版ではポータブル版も用意されています]
[https://www.haijin-boys.com/ 最新版ではポータブル版も用意されています]
==ダブルクリックでファイルを開けない==
関連付けの設定に問題がありそうです。
"Mery.exeのパス" "%1" のようにダブルクォーテーションが正しく入っているかご確認ください。
[http://www.gigafree.net/system/association/anterix.html 関連付けツール] で修正される場合もあるとご報告をいただいておりますので試してみると良いかもしれません。
==エクスプローラー上でファイルから検索を使用したい==
レジストリの変更は最悪の場合、Windows が起動しなくなる恐れもありますのでご注意ください。
レジストリエディターで [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell\ファイルから検索(&I)\command] のキーを作成し、既定の文字列値に ["C:\Program Files\Mery\Mery.exe" /fd "%1"] を入力します。
エクスプローラーで任意のファイル上での右クリックメニューに [ファイルから検索(I)] が追加されます。
なお、この機能につきましてはサポート外とさせていただきます。
=操作=
==矩形選択 (箱型選択) はできますか?==
<kbd>Shift</kbd>+<kbd>Alt</kbd>+<kbd>↑</kbd> or <kbd>↓</kbd> or <kbd>←</kbd> or <kbd>→</kbd>、または <kbd>Alt</kbd>を押しながらドラッグで矩形選択 (箱型選択) できます。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-3-0-0 最新版では矩形選択からの編集やマルチカーソル編集にも対応しています]


==タブを有効にした状態で一部のタブを切り離したい==
==タブを有効にした状態で一部のタブを切り離したい==
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また、ウィンドウの内側にドラッグアンドドロップすることで、別ウィンドウに統合することもできます。
また、ウィンドウの内側にドラッグアンドドロップすることで、別ウィンドウに統合することもできます。


==[管理者として実行] するとファイルのドラッグアンドドロップができない==
Mery の不具合ではなく Windows の仕様です。
Mery に限らず、管理者権限で起動したアプリケーションはファイルのドラッグアンドドロップを受け付けなくなるようです。
恐らく、アプリケーションは管理者権限で起動されているが、エクスプローラーはユーザー権限で起動されているため、権限の低いエクスプローラー側から権限の高いアプリケーション側にはアクセスできないのではないかと思います。Windows の詳細な仕様については Microsoft にご確認ください。
=設定=
==背景に壁紙を設定したい==
==背景に壁紙を設定したい==
[ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリの中にある [背景] で画像ファイル (bmp、gif、jpg、png) を指定すれば背景画像を設定できます。
[ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリの中にある [背景] で画像ファイル (bmp、gif、jpg、png) を指定すれば背景画像を設定できます。
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なお、この色番号 1 ~ 8 は [ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリで設定できるテーマカラーの色になっており、それぞれ、[表示項目] の一覧における [強調文字列 (1)] ~ [強調文字列 (8)] に対応しています。
なお、この色番号 1 ~ 8 は [ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリで設定できるテーマカラーの色になっており、それぞれ、[表示項目] の一覧における [強調文字列 (1)] ~ [強調文字列 (8)] に対応しています。


==ダイアログのフォントを変更したい==
Mery.ini の [MainForm] セクションに下記のように追記することで無理やり変更することは可能です。
一応、フォントのサイズに応じてある程度はダイアログのサイズや項目のサイズも自動調節されますが、フォントによっては文字が途中で切れたりして正しく表示されない場合もあるためサポート外の隠し機能となっています。
<syntaxhighlight lang="ini">
[MainForm]
FontName=Segoe UI
FontSize=9
</syntaxhighlight>
==禁則処理を設定したい==
[ツール] の [オプション] から [基本] カテゴリの中の [禁則処理を行う] で禁則処理の有効・無効を切り替えることができます。
なお、禁則処理のルールは固定されており、変更する機能はありません。
禁則処理はユニコードの折り返しルールなどの資料に基づいて設計されており、エディターコンポーネントの仕様となっています。
以下、エディターコンポーネントで採用されている禁則処理の規則と思われる資料です。
[http://unicode.org/reports/tr14/ UAX #14: Unicode Line Breaking Algorithm]
[http://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/freetexts/jis/x4051/1995/appendix.html JIS X 4051-1995 日本語文書の行組版方法 附属書]
==設定が勝手に消えてしまった==
Mery の各種設定は Mery.ini (C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mery\Mery.ini) というファイルに保存されています。
このファイルが勝手に消えてしまうといったことはありませんが、一部の設定は Mery の本体である Mery.exe からの相対パスで記録されていますので、Mery.exe の位置を変更したり、複数の Mery を異なったフォルダーで使用すると、設定ファイルは 1 箇所なので整合性がとれず一部の設定が読み込めなくなるケースがあります。
例えば普段はインストーラー版を使用していて、たまたまベータ版などの ZIP を別のフォルダーに解凍して実行した、などのケースがそれに該当します。
Mery はポータブル用途 (USB メモリなどへインストールする) を想定して一部の設定を相対パスで記録する仕様になっていますので、複数の Mery を異なったフォルダーにインストールして使用することはできません。
普段お使いの Mery とは別にベータ版を試したい場合などは、インストーラー版や ZIP 版ではなくポータブル版をご利用ください。
ポータブル版は設定ファイル Mery.ini を Mery.exe と同じフォルダに個別に保存することができますので、環境を汚さず安心してお使いいただけます。
==縦書きのダッシュ (―) やリーダー (…) などが横書きで表示されてしまう==
この問題は Windows ワードパッドやジャストシステム社の一太郎などでも発生しており、現在、マイクロソフト社で修正に向けて対応中とのことです。(…が、そのまま放置されている模様です)
[https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/windows_10-ime/windows-10-april-2018/2c82da6b-ddec-4a9f-8f48-c1c4255242ea?auth=1 Windows 10 April 2018 Update環境で、縦書きのダッシュやリーダーなどが横書きで表示されてしまう]
この問題につきまして Mery 側での修正などは予定しておりませんが、以下の 2 通りの方法で回避できることを確認しました。
*DirectWrite を有効にする
:Mery の標準機能である DirectWrite を有効にすることで正常に描画されるようになります。ただし、DirectWrite が使用できるのはテキストの編集時のみで、印刷機能では使用できません。
*バグの影響を受けないフォントを使用する
:縦書き印刷など DirectWrite が使用できない場合、標準では入っていませんが「HG 明朝」や「HG ゴシック」などの HG シリーズのフォントは正常に描画されました。
詳細な情報と設定方法については以下のブログ記事をご参照ください。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-6-8#2 縦書きのダッシュ (―) やリーダー (…) などが横書きで表示されてしまう問題について]
=使い方=
==プラグインの表示・非表示を簡単に切り替えたい==
==プラグインの表示・非表示を簡単に切り替えたい==
[表示] メニューから [ツールバー] の [カスタマイズ...] を選択し、ツールバーの中にプラグインのボタンを割り当てておけば、ワンクリックで簡単にプラグインのオン・オフを切り替えることができます。
[表示] メニューから [ツールバー] の [カスタマイズ...] を選択し、ツールバーの中にプラグインのボタンを割り当てておけば、ワンクリックで簡単にプラグインのオン・オフを切り替えることができます。
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また、[ツール] メニューから [オプション] を開き、[履歴] カテゴリの中の [履歴の消去] からも消去することができます。
また、[ツール] メニューから [オプション] を開き、[履歴] カテゴリの中の [履歴の消去] からも消去することができます。


==折り返しを含む検索の場合、検索文字列が強調表示されない==
==右クリック メニューをカスタマイズしたい==
動作速度向上・フリーズ防止のため、仕様としています。
 
==コンテキストメニューをカスタマイズしたい==
[ツール] メニューの [ポップアップメニューの編集] で設定できます。
[ツール] メニューの [ポップアップメニューの編集] で設定できます。


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例えば JavaScript であれば Ext フォルダーの中に js.txt というファイル名で単語を改行区切りでいれておきます。補完辞書ファイルのサイズ、単語数に制限は特に設けていませんが 2 メガ以上になると辞書を呼び出す際の動作速度に影響があるかと思います。
例えば JavaScript であれば Ext フォルダーの中に js.txt というファイル名で単語を改行区切りでいれておきます。補完辞書ファイルのサイズ、単語数に制限は特に設けていませんが 2 メガ以上になると辞書を呼び出す際の動作速度に影響があるかと思います。
==ファイルの履歴機能を無効にしたい==
[ツール] メニューの [オプション] から [履歴] カテゴリの中の [最近のファイル表示数] を 0 にします。
==マクロで矩形選択したい==
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-3-0-0 最新版ではマクロで矩形選択できるようになりました]
==文字数のカウントはできますか?==
カウントしたい範囲を選択するだけで、ステータスバーに選択範囲の文字数が表示されます。
テキスト全体の文字数を数えたい場合は<kbd>Ctrl</kbd>+<kbd>A</kbd>で [すべて選択] します。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-tips#1 意外と知られていない文字数カウント]
また、[https://mery.booth.pm/items/1466284 プロ生ちゃんプラグイン] を導入すれば、単語数や空白を含めない文字数などをリアルタイムでカウントすることもできます。
=制限事項と仕様=
==改行および折り返しをまたぐ検索で強調表示されません==
エディターコンポーネントの仕様です。
行をまたぐ色分けは動作速度への影響が非常に大きいため、通常の検索においては 2 行まで、正規表現を使用した検索では 1 行まで (行をまたがない) という制限をかけています。


==大きいファイルは開けますか==
==大きいファイルは開けますか==
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[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-6-3#7 大きなファイルの扱いについて]
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-6-3#7 大きなファイルの扱いについて]


==ファイルの履歴機能を無効にしたい==
==1 行の文字数制限は?==
[ツール] メニューの [オプション] から [履歴] カテゴリの中の [最近のファイル表示数] を 0 にします。
半角で 8,000 文字までの仕様です。8,000 文字を超えた文字は折り返し扱いとなります。
 
==改行コード混在のテキストを編集したい==
エディターコンポーネントの仕様上、改行コードが混在したテキストファイルには対応していません。
 
改行コードが混在したテキストファイルを Mery で編集して保存すると、改行コードは CR、LF、CR+LF のいずれかに統一されます。
 
改行コードを統一したいシーンは多くありますが、改行コードを混在させたいシーンはまれなため、エディターコンポーネント自体がこういった仕様となっています。
 
また、Mery では改行コードが混在したテキストファイルを読み込むと、内部のデータはすべて LF のみで扱います。こうすることで、正規表現で検索するときに改行コードを必ず \n で表現できるといったメリットがあります。
 
どうしても改行コードが混在するテキストファイルを扱う必要がある場合は、改行コードの混在に対応したエディターをご利用ください。
 
==Alt を押した後に Space を押してもウィンドウメニューが表示されない==
開発環境 Delphi の仕様における制限事項です。
 
一応、<kbd>Alt</kbd>+<kbd>Space</kbd>キーを同時に押すと表示されます。
 
==インターネットに情報を送信しますか?==
情報収集などの目的でインターネットに情報を送信することはありません。
 
なお、[Google 検索]、[Wikipedia 検索]、[オンラインヘルプ] の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスします。
 
[Google 検索] は<code>http&#58;//www.google.co.jp/search?hl=ja&lr=lang_ja&q=<検索する文字列></code>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。
 
[Wikipedia 検索] は<code>http&#58;//ja.wikipedia.org/wiki/<検索する文字列></code>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。
 
[オンラインヘルプ] は<code>https&#58;//www.haijin-boys.com/wiki/</code>を普段お使いのブラウザーで表示します。
 
それ以外の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスすることはありません。
 
※ユーザーさんが作成されたマクロやプラグインをご利用の場合はこの範囲ではありませんが、これらはサポート外とさせていただきます。
 
==[元に戻す] で最初まで戻しても変更マーク (*) が消えない==
保存した後に何らかの編集を行い、[元に戻す] の操作で保存した状態まで戻したときは未変更ではなく変更済みとし、[上書き保存] をできるようにしていました。
 
[https://www.haijin-boys.com/ 最新版では仕様変更により変更マークが消えるようになりました]
 
==ステータスバーに表示される桁数が全角文字でも 1 桁としてカウントされる==
Mery は内部のデータがユニコードなので半角だと 1 桁、全角だと 2 桁といった概念はありません。
 
半角でも全角でも 1 桁として表示されます。
 
「桁」や「列」、「文字」など、この表記につきましては賛否両論あると思いますが、一般的な国産テキストエディターの表記に合わせて「桁」という表現を使用しています。
 
==半角カタカナのみのシフト JIS のファイルが EUC と自動判定されてしまいます==
シフト JIS の半角カタカナの領域は EUC の漢字・非漢字でよく使われる領域とほぼ同じなので、半角カタカナのみのシフト JIS のファイルはシフト JIS なのか EUC なのかを判定することは難しいです。
 
シフト JIS を優先するか EUC を優先するかはテキストエディターの実装次第ということになります。
 
Mery では、一般的に半角カタカナのみのファイルが使われることは少ないことと、EUC ではその領域の使用頻度が高いことを考慮して優先度をつけているため、半角カタカナのみで、なおかつ完全に EUC の領域のみになっている文字だけのファイルの場合、EUC と判定されてしまいます。
 
シフト JIS と認識させたい場合は、ひらがなを一文字でも混ぜておくなどでご対応いただければと思います。
 
==正規表現を使った行頭の置換が期待どおりに動作しない==
例えば、各行の最初の「_」を 1 つ削除したいとします。
<pre>
____abc
____def
____ghi
</pre>
この場合、検索する文字列を「^_」、置換後の文字列を「」(空) として [正規表現を使用する] にチェックをいれて [すべて置換] すると、各行の最初の「_」が 1 つだけではなく、すべて削除されます。
 
これは、最初の文字が削除されると、次の文字が再び最初になるためです。
 
最初の 1 文字を削除したい場合は、検索する文字列を「^_(.*)$」、置換後の文字列を「\1」として [すべて置換] するとうまくいきます。
 
[すべて置換] は正規表現の /g フラグ (グローバルマッチ) ではなく、文書の最後に到達するまで [置換] を繰り返すものとなっています。
 
通常、ユーザーさんはすべて置換したいときに、何度か [置換] ボタンを試して、それが機能しているかを確認してから [すべて置換] ボタンを押します。
 
もし、そこで [置換] と [すべて置換] の挙動が変わってしまうと、多くのユーザーさんは困ってしまうと思います。
 
例えば…
<pre>
____abc
____def
____ghi
</pre>
検索する文字列: 「^_」
 
置換後の文字列: 「」(空)
 
正規表現を使用する: オン
 
として、ユーザーさんが [置換] ボタンをクリックしたとします。
 
すると、まず最初にマッチした行頭の「_」が一つ削除されます。
<pre>
___abc
____def
____ghi
</pre>
ユーザーさんは、続けてもう一度 [置換] ボタンをクリックします。当然、もう一度、行頭の「_」が一つ消えます。
<pre>
__abc
____def
____ghi
</pre>
さらにもう一度 [置換] ボタンをクリックするとこうなります。
<pre>
_abc
____def
____ghi
</pre>
ここまでは、どのエディターでもそうなっていると思います。
 
さて、ここからですが、ユーザーさんはこのまま [置換] を続ければ行頭の「_」をすべて削除できると思うはずですから、[すべて置換] ボタンを押してすべて置換します。
<pre>
abc
def
ghi
</pre>
結果、期待したとおりに行頭の「_」をすべて削除できるわけです。
 
この仕様につきましてはご意見が分かれると思いますが、[すべて置換] は [置換] の繰り返しというシンプルな仕様は初心者さんには分かりやすく、また正規表現に詳しいかたにとっては十分な仕様というかたちになっています。
 
同様の仕様のエディターとしては Delphi、eclipse、Notepad++、SciTE などがあります。また、各行の最初の「_」が 1 つだけ削除される仕様のエディターとしては Brackets、Vim、Visual Studio Code、Sublime Text などがあります。
 
その他のエディターについても調査してみましたが、上記の仕様は分かれており、どちらが正解といったことはなさそうです。


==Diff 機能が欲しい==
なお、国産のテキストエディターですと後者の仕様のほうが多いような気がしますが、比較対象として記載しても怒られなさそうな海外製のエディターから抜粋させていただきました。
現在のところ実装予定はありません。[https://winmerge.org/?lang=ja WinMerge] などの Diff 専用アプリケーションをご利用いただくことで、便利でより快適になるとおもいます。


==ダイアログのフォントを変更したい==
=ご意見・ご要望=
Mery.ini の [MainForm] セクションに下記のように追記することで無理やり変更することは可能です。
==アクティブなタブの色を変更したい==
Mery では Windows 標準のタブコントロールを使用しており、Windows 標準のタブコントロールにはタブの色を変更する機能が用意されていません。


一応、フォントのサイズに応じてある程度はダイアログのサイズや項目のサイズも自動調節されますが、フォントによっては文字が途中で切れたりして正しく表示されない場合もあるためサポート外の隠し機能となっています。
タブコントロール自体を自前で描画すればタブに色を付けることもできますが、開発が非常に難しく、古い Windows との互換性を保つのも難しいため、現在のところ開発の予定はございません。


<source lang="ini">
==Diff 機能が欲しい==
[MainForm]
現在のところ開発の予定はありません。
FontName=Segoe UI
FontSize=9
</source>


==業務での使用について==
[https://winmerge.org/?lang=ja WinMerge] などの Diff 専用アプリケーションをご利用いただくことで、便利でより快適になると思います。
詳細は同梱のソフトウェア使用許諾書 (eula.rtf) をご参照ください。


==罫線入力機能が欲しい==
==罫線入力機能が欲しい==
現在のところ実装予定はありません。有志の方が作成されたマクロがあったと思います。
現在のところ実装予定はありません。
 
確か、[[マクロライブラリ]] に有志のかたが作成されたマクロがあったと思います。


==自動保存機能が欲しい==
==自動保存機能が欲しい==
102行目: 323行目:
Windows の標準機能で可能です。Mery の機能として実装する予定はありません。
Windows の標準機能で可能です。Mery の機能として実装する予定はありません。


==Unicode (UTF-8, BOM無) で保存したのにシフト JIS と認識される==
==シフト JIS で保存したのに Unicode (UTF-8, BOM無) と認識される (またはその逆)==
半角英数字のみのファイルの場合、文字コードを判定することはできません。
半角英数字 (ASCII) のみのファイルの場合、シフト JIS でも Unicode (UTF-8, BOM無) でもファイルのデータは同じなのでエンコードを判定することはできません。


文字コードが判定できなかった場合、[ツール] メニューの [オプション] から [基本] カテゴリの中にある [既定のエンコード] の設定値が使用されます。
文字コードが判定できなかった場合、[ツール] メニューの [オプション] から [基本] カテゴリの中にある [既定のエンコード] の設定値が使用されます。


なお、[既定のエンコード] の設定値はファイルを [新規作成] したときのエンコードとしても使用されます。
なお、[既定のエンコード] の設定値はファイルを [新規作成] したときのエンコードとしても使用されます。
==1 行の文字数制限は?==
半角で 8,000 文字までの仕様です。8,000 文字を超えた文字は折り返し扱いとなります。
==矩形選択 (箱型選択) はできますか?==
<kbd>Shift</kbd>+<kbd>Alt</kbd>+<kbd>↑</kbd> or <kbd>↓</kbd> or <kbd>←</kbd> or <kbd>→</kbd>、または <kbd>Alt</kbd>を押しながらドラッグで矩形選択 (箱型選択) できます。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-3-0-0 最新版では矩形選択からの編集やマルチカーソル編集にも対応しています]


==カーソル位置に縦線を表示したい==
==カーソル位置に縦線を表示したい==
縦線を表示する機能はありません。ご要望が多ければ検討してみたいと思います。
現在のところ対応していません。


==マクロで矩形選択したい==
ご要望が多ければ検討してみたいと思います。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-3-0-0 最新版ではマクロで矩形選択できるようになりました]
 
==プラグイン仕様・SDK の公開予定はありますか?==
はい、プラグインのSDK とプラグインのソースコードを github にて公開しております。
 
https://github.com/haijinboys


==ウィンドウを左右に分割したい==
==ウィンドウを左右に分割したい==
バージョン 2.5.0 以降で対応しました。
バージョン 2.5.0 以降で対応しました。
==ブックマークの位置がずれることがある==
Ver 2.7.4 以降で改善されました。
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-7-0#4 ブックマークの高速化と安定性の向上]


==マウスクリック、ダブルクリックなどにマクロを割り当てたい==
==マウスクリック、ダブルクリックなどにマクロを割り当てたい==
147行目: 349行目:
現在のところ実装予定はありません。
現在のところ実装予定はありません。


そもそもマウスジェスチャー機能はブラウザーのような閲覧専用のアプリケーションを利用しているときに役に立つものだと思います。
マウスジェスチャー機能はブラウザーのような閲覧専用のアプリケーションを利用しているときには役に立ちますが、編集には向いていないようです。


==ファイルロック (排他制御) 機能が欲しい==
==ファイルロック (排他制御) 機能が欲しい==
157行目: 359行目:
一般的にはあまり使用されない機能であることと、意図せず<kbd>Insert</kbd>キーに指が触れてしまって上書きモードになってしまうことが割と良くあるので、上書きモードは実装していませんでしたが、Mery 2 以降では<kbd>Insert</kbd>キーで挿入モード・上書きモードの切り替えが可能になりました。
一般的にはあまり使用されない機能であることと、意図せず<kbd>Insert</kbd>キーに指が触れてしまって上書きモードになってしまうことが割と良くあるので、上書きモードは実装していませんでしたが、Mery 2 以降では<kbd>Insert</kbd>キーで挿入モード・上書きモードの切り替えが可能になりました。


==改行コード混在のテキストを編集したい==
==トリプルクリックで行選択したい==
エディターコンポーネントの仕様上、改行コードが混在したテキストファイルには対応していません。
トリプルクリックしてみてください。
 
==日本語を含む URL を認識したい==
現在のところ対応していません。
 
ご要望が多ければ検討してみたいと思います。
 
==前回終了時に開いていたファイルを復元したい==
Ver 2.6.15 以降、[ツール] メニューの [オプション] から [自動保存] カテゴリの [ワークスペース] を設定することで、前回終了時に開いていたファイルおよびウィンドウの状態を復元できるようになりました。
 
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-6-15#4 作業を続きから始められる「ワークスペースの保存・復元」]
 
==リッチテキスト形式に対応してください==
Mery は単純なテキスト形式のファイルを編集するためのアプリケーションで、テキストエディターと呼ばれるジャンルのソフトウェアです。
 
リッチテキスト形式はテキスト形式に加えて文字の大きさや色、書式やレイアウト、リンクなどの情報を含めた形式となっており、このようなファイルを編集するのはワープロソフトというジャンルのソフトウェアです。
 
例えば、Windows に標準で搭載されているメモ帳はテキストエディター、ワードパッドや Word、一太郎などはワープロソフトです。


改行コードが混在したテキストファイルの場合でも内部データはすべて LF で統一して扱っていますので、例えば正規表現で検索する場合など、改行コードを \n で表現できるといったメリットがあります。
ワープロソフトは文章の編集や装飾のため多くの機能が搭載されていますが、そのぶん起動が遅かったり、動作が遅かったりします。


改行コードが混在するテキストファイルを、改行コードが混在したままの状態で編集することはできません。
テキストエディターは取り扱うファイルを単純なテキストファイルのみとすることで高速に起動して軽快に動作するため、ワープロソフトに入力する前の下書きや、ちょっとしたメモ、ソースコードのちょっとした修正などに利用されます。


==トリプルクリックで行選択したい==
リッチテキストを編集する場合はテキストエディターではなく、ワープロソフトを探してみてください。
トリプルクリックしてみてください。


==検索バー機能が欲しい==
==検索バー機能が欲しい==
181行目: 399行目:
[https://mery.booth.pm/ テキストエディター「Mery」 - BOOTH] にて公開予定です。
[https://mery.booth.pm/ テキストエディター「Mery」 - BOOTH] にて公開予定です。


==Alt を押した後に Space を押してもウィンドウメニューが表示されない==
==高解像度ディスプレイでツールバーのアイコンが小さい==
開発環境 Delphi の仕様における制限事項です。
Ver 2.6.1 以降で大きいアイコンに対応しました。


一応、<kbd>Alt</kbd>+<kbd>Space</kbd>キーを同時に押すと表示されます。
[表示] メニューから [ツールバー] の [大アイコン] などを選択すればツールバーのアイコンサイズを変更できます。


==日本語を含む URL を認識したい==
==開いているファイルからすべて検索・置換したい==
現在のところ対応していません。
現在のところ対応していません。


ご要望が多ければ検討してみたいと思います。
ご要望が多ければ検討してみたいと思います。


==前回終了時に開いていたファイルを復元したい==
==IME のオン・オフでカーソルの色を変更したい==
Ver 2.6.15 以降、[ツール] メニューの [オプション] から [自動保存] カテゴリの [ワークスペース] を設定することで、前回終了時に開いていたファイルおよびウィンドウの状態を復元できるようになりました。
Ver 3.0.2 以降で対応しました。


[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-6-15#4 作業を続きから始められる「ワークスペースの保存・復元」]
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-3-0-0#12 IME 有効/無効でキャレットの色を変更できる機能を標準機能にした]


==ダブルクリックでファイルを開けない==
==マクロやプラグインのご要望・開発依頼==
関連付けの設定に問題がありそうです。
マクロやプラグインに関する技術的な質問は、アドバイスぐらいならできる場合もありますが基本的にサポート対象外となります。


"Mery.exeのパス" "%1" のようにダブルクォーテーションが正しく入っているかご確認ください。
個人向けの開発依頼、マクロおよびプラグインのご要望・開発依頼は承っておりません。同梱のサンプルマクロ、サンプルプラグインを含め、内容にかかわらず一律サポート対象外とさせていただきます。どうしても必要な場合はクラウドソーシングなどで専門の方にご依頼ください。


[http://www.gigafree.net/system/association/anterix.html 関連付けツール] で修正される場合もあるとご報告をいただいておりますので試してみると良いかもしれません。
=既知の不具合=
==ブックマークの位置がずれることがある==
Ver 2.7.4 以降で改善されました。


==エクスプローラー上でファイルから検索を使用したい==
[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-2-7-0#4 ブックマークの高速化と安定性の向上]
レジストリの変更は最悪の場合、Windows が起動しなくなる恐れもありますのでご注意ください。
 
レジストリエディターで [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell\ファイルから検索(&I)\command] のキーを作成し、既定の文字列値に ["C:\Program Files\Mery\Mery.exe" /fd "%1"] を入力します。
 
エクスプローラーで任意のファイル上での右クリックメニューに [ファイルから検索(I)] が追加されます。
 
なお、この機能につきましてはサポート外とさせていただきます。


==サロゲートペアの文字コード値が変==
==サロゲートペアの文字コード値が変==
218行目: 431行目:
サロゲートペアを考慮した桁数の計算は動作速度への影響が大きいため、動作速度優先ということで実装していません。
サロゲートペアを考慮した桁数の計算は動作速度への影響が大きいため、動作速度優先ということで実装していません。


==高解像度ディスプレイでツールバーのアイコンが小さい==
==リモートデスクトップで印刷プレビューが正しく表示されない==
Ver 2.6.1 以降で大きいアイコンに対応しました。
DPI の異なるサーバにリモートデスクトップで接続している場合、印刷プレビューを表示するとフォントの幅などが正しく表示されないことがあるようです。


[表示] メニューから [ツールバー] の [大アイコン] などを選択すればツールバーのアイコンサイズを変更できます。
これは Windows 7 環境における Windows の不具合で、拡張メタファイルを正しく表示できないため発生します。


==ウイルス対策ソフトで検出されるのですが?==
マイクロソフトから提供されている修正プログラムをサーバ側に適用することで回避できることを確認しました。
もちろんウイルスではありませんし、マルウェアでもありません
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2768741


Mery はデジタル署名 (コードサイニング) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。
==Windows 10 Insider Preview でブルースクリーンが発生することがある==
Insider Preview (Build 14342, Build 14366 日本語 32 bit) がクリーンインストールされた環境でブルースクリーン KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED (win32kfull.sys) が発生することがあるのを確認しました。(正式版や英語版では再現しませんでした)


しかしながら、コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではなかなか手が出せません。
Delphi 製のアプリケーション全般で発生するようです。


このような理由から、現状では、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくか、ご心配であれば Mery を使用しないようにしていただくしか対策がない状態です。
特に OS 起動直後に Delphi 製のアプリケーションを起動したり、タイトルバーの左にある小さいアイコンをクリックしたりすると発生する確率が高いようです。


正式版はソフトウェア販売サイトの [https://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se476839.html Vector] さんやソフトウェア紹介サイトの [https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/mery/ 窓の杜] さんからもダウンロードできるようになっています。
現在のところ対策は見つかっていません。Microsoft か Embarcadero の対応待ちになりそうです。


==インターネットに情報を送信しますか?==
==Windows 10 で文字が入力できなくなる==
情報収集などの目的でインターネットに情報を送信することはありません。
Mery の不具合ではなく、Windows 10 バージョン 20H2 以降の「新しい IME」で発生している不具合です。


なお、[Google 検索]、[Wikipedia 検索]、[オンラインヘルプ] の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスします。
「新しい IME」では様々なアプリケーションにおいて不具合が発生しているようで、Microsoft 公式の回避策として「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」という方法が掲載されています。


[Google 検索] は<code>http&#58;//www.google.co.jp/search?hl=ja&lr=lang_ja&q=<検索する文字列></code>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。
[https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/microsoft-ime-%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88-windows-10-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-20h2-%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3-windows-10-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3-2004-%E3%81%A7%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%8C%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99-63696506-47d2-9997-0b72-41a68e328692 Microsoft IME を使用している場合、Windows 10 バージョン 20H2 および Windows 10 バージョン 2004 で問題が発生する可能性があります。]


[Wikipedia 検索] は<code>http&#58;//ja.wikipedia.org/wiki/<検索する文字列></code>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。
=その他=
==業務での使用について==
詳細は同梱のソフトウェア使用許諾書 (eula.rtf) をご参照ください。


[オンラインヘルプ] は<code>https&#58;//www.haijin-boys.com/wiki/</code>を普段お使いのブラウザーで表示します。
==プラグイン仕様・SDK の公開予定はありますか?==
プラグインの SDK とプラグインのソースコードを GitHub で公開しています。


それ以外の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスすることはありません。
https://github.com/haijinboys


※ユーザーさんが作成されたマクロやプラグインをご利用の場合はこの範囲ではありませんが、これらはサポート外とさせていただきます。
==Linux で動かすことはできますか?==
Linux では Wine を使うことでそれなりに動作しました。


==リッチテキスト形式に対応してください==
日本語入力ができない場合は「ツール」→「オプション」→「基本」タブの「かな漢字変換を起動」にチェックを入れて Mery を再起動すると良いかもしれません。
Mery は単純なテキスト形式のファイルを編集するためのアプリケーションで、テキストエディターと呼ばれるジャンルのソフトウェアです。


リッチテキスト形式はテキスト形式に加えて文字の大きさや色、書式やレイアウト、リンクなどの情報を含めた形式となっており、このようなファイルを編集するのはワープロソフトというジャンルのソフトウェアです。
日本語変換のウィンドウがエディター枠の外に表示されたりなどの問題はありますが、ある程度は動作するようです。


例えば、Windows に標準で搭載されているメモ帳はテキストエディター、ワードパッドや Word、一太郎などはワープロソフトです。
動作検証をしているわけではないので、動作しない場合でもサポート外とさせていただきますが、ちゃんと動いているとか、こうやったら動くといった情報は歓迎ですので、何かありましたら是非お知らせください。


ワープロソフトは文章の編集や装飾のための多くの機能が搭載されていますが、そのぶん起動が遅かったり、動作が遅かったりします。
==ウイルス対策ソフトで検出されるのですが?==
もちろんウイルスではありませんし、マルウェアでもありません


テキストエディターは取り扱うファイルを単純なテキストファイルのみとすることで高速に起動して軽快に動作するため、ワープロソフトに入力する前の下書きや、ちょっとしたメモ、ソースコードのちょっとした修正などに利用されます。
Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。


リッチテキストを編集する場合はテキストエディターではなく、ワープロソフトを探してみてください。
しかしながら、コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。


==リモートデスクトップで印刷プレビューが正しく表示されない==
このような理由から、現状では、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくか、ご心配であれば Mery を使用しないようにしていただくしか対策がない状態です。
DPI の異なるサーバにリモートデスクトップで接続している場合、印刷プレビューを表示するとフォントの幅などが正しく表示されないことがあります。これは Windows 7 環境における Windows の不具合で、拡張メタファイルを正しく表示できないため発生します。マイクロソフトから提供されている修正プログラムをサーバ側に適用することで回避できることを確認しました。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2768741


==開いているファイルからすべて検索・置換したい==
正式版はソフトウェア販売サイトの [https://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se476839.html Vector] さんやソフトウェア紹介サイトの [https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/mery/ 窓の杜] さんからもダウンロードできるようになっています。
現在のところ対応しておりませんが、将来的に対応できればと思います。
 
==Windows 10 Insider Preview でブルースクリーンが発生することがある==
Insider Preview (Build 14342, Build 14366 日本語 32 bit) がクリーンインストールされた環境でブルースクリーン KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED (win32kfull.sys) が発生することがあるのを確認しました。(正式版や英語版では再現しませんでした)


Delphi 製のアプリケーション全般で発生するようです。特に OS 起動直後に Delphi 製のアプリケーションを起動したり、タイトルバーの左にある小さいアイコンをクリックしたりすると発生する確率が高いようです。
==[管理者として実行] しているのにシステムにかかわるファイルに書き込みができない (1)==
Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。


現在のところ対策は見つかっていません。Microsoft か Embarcadero の対応待ちになりそうです。
そのため、ウイルス対策ソフトによってシステムにかかわるファイルへの書き込みが制限されている可能性があります。


==Linux で動かすことはできますか?==
コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。
Linux では Wine を使うことでそれなりに動作します。日本語入力ができない場合は「ツール」→「オプション」→「基本」タブの「かな漢字変換を起動」にチェックを入れて Mery を再起動してみてください。日本語変換のウィンドウがエディター枠の外に表示されたりなどの問題はありますが、ある程度は動作するようです。


==「元に戻す」で最初まで戻しても更新マーク (*) が消えない==
セキュリティ的に問題なければ、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくしか対策がない状態です。
適当に 1 文字入力して Undo すれば内容を変更していない状態で上書き保存できるようにしています。


一般的なエディターですと「保存済み」の状態では上書き保存ができないものが主流なので Mery もその仕様に合わせていますが、ファイルに変更を加えていない状態で上書き保存が必要なケースがあるため、敢えてこの仕様にしています。
==[管理者として実行] しているのにシステムにかかわるファイルに書き込みができない (2)==
ウイルス対策ソフトが原因でないときは、Mery がタスクトレイに常駐していないかどうかをご確認ください。


[https://www.haijin-boys.com/ 最新版では仕様変更により変更マークが消えるようになりました]
非管理者で起動した Mery がタスクトレイに常駐している場合、[管理者として実行] しても非管理者で起動済みの Mery が呼び出されるだけです。


==ステータスバーに表示される桁数が全角文字でも 1 桁としてカウントされる==
トレイアイコンを終了させていあら、[管理者として実行] してみてください。
昔ながらのテキストエディターの表記に合わせて「桁」という表現を使用していますが、Mery は内部のデータがユニコードなので半角だと 1 桁、全角だと 2 桁といった概念がありません。


半角でも全角でも 1 桁として表示されます。
なお、管理者特権で起動しているかどうかを確認するには、タスクマネージャーの [詳細] タブで [管理者特権] 列を表示するとわかります。


「桁」にするか「列」にするか「文字」にするかなど、この表記につきましては今後、改善できればと考えています。
==ネットワーク越しのファイルに書き込みができない==
Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。


==文字数のカウントはできますか?==
そのため、ウイルス対策ソフトによってネットワーク越しのファイルへの書き込みが制限されている可能性があります。
はい。カウントしたい範囲を選択するだけで、ステータスバーに選択範囲の文字数が表示されます。


[https://www.haijin-boys.com/software/mery/mery-tips#1 意外と知られていない文字数カウント]
コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。


==改行および折り返しをまたぐ検索で強調表示されません==
セキュリティ的に問題なければ、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくしか対策がない状態です。
エディターコンポーネントの仕様です。
 
行をまたぐ色分けは動作速度への影響が非常に大きいため、通常の検索においては 2 行まで、正規表現を使用した検索では 1 行まで (行をまたがない) という制限をかけています。
 
==禁則処理を設定したい==
[ツール] の [オプション] から [基本] カテゴリの中の [禁則処理を行う] で禁則処理の有効・無効を切り替えることができます。
 
なお、禁則処理のルールは固定されており、変更する機能はありません。
 
禁則処理はユニコードの折り返しルールなどの資料に基づいて設計されており、エディターコンポーネントの仕様となっています。
 
以下、エディターコンポーネントで採用されている禁則処理の規則と思われる資料です。
 
[http://unicode.org/reports/tr14/ UAX #14: Unicode Line Breaking Algorithm]
 
[http://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/freetexts/jis/x4051/1995/appendix.html JIS X 4051-1995 日本語文書の行組版方法 附属書]

2021年10月8日 (金) 22:00時点における版

開発者のブログに寄せられたよくある質問と回答集です。ここに回答が無い場合や、さらに詳しい情報が必要な場合はフォーラムをご利用ください。

インストール

ポータブル環境 (USB メモリなど) で使用できる?

ポータブル機能を使用すれば、設定ファイルを USB メモリの中に保存できますので、パソコンを移動しても共通の設定ファイルを使うことができ、しかもパソコンの環境を汚すことはありません。

Mery の ZIP 版を解凍して、Mery.exe があるフォルダーに Mery.ini という空のファイルを作るだけです。

お使いのパソコンに保存されている設定ファイル (C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mery\Mery.ini) を Mery.exe があるフォルダーにコピーすれば、設定を引き継いだままポータブル版を作成することもできます。

ポータブル版として持ち出そう

最新版ではポータブル版も用意されています

ダブルクリックでファイルを開けない

関連付けの設定に問題がありそうです。

"Mery.exeのパス" "%1" のようにダブルクォーテーションが正しく入っているかご確認ください。

関連付けツール で修正される場合もあるとご報告をいただいておりますので試してみると良いかもしれません。

エクスプローラー上でファイルから検索を使用したい

レジストリの変更は最悪の場合、Windows が起動しなくなる恐れもありますのでご注意ください。

レジストリエディターで [HKEY_CLASSES_ROOT\*\shell\ファイルから検索(&I)\command] のキーを作成し、既定の文字列値に ["C:\Program Files\Mery\Mery.exe" /fd "%1"] を入力します。

エクスプローラーで任意のファイル上での右クリックメニューに [ファイルから検索(I)] が追加されます。

なお、この機能につきましてはサポート外とさせていただきます。

操作

矩形選択 (箱型選択) はできますか?

Shift+Alt+ or or or 、または Altを押しながらドラッグで矩形選択 (箱型選択) できます。

最新版では矩形選択からの編集やマルチカーソル編集にも対応しています

タブを有効にした状態で一部のタブを切り離したい

タブをウィンドウの外側にドラッグアンドドロップすることで、別ウィンドウに分離することができます。

また、ウィンドウの内側にドラッグアンドドロップすることで、別ウィンドウに統合することもできます。

[管理者として実行] するとファイルのドラッグアンドドロップができない

Mery の不具合ではなく Windows の仕様です。

Mery に限らず、管理者権限で起動したアプリケーションはファイルのドラッグアンドドロップを受け付けなくなるようです。

恐らく、アプリケーションは管理者権限で起動されているが、エクスプローラーはユーザー権限で起動されているため、権限の低いエクスプローラー側から権限の高いアプリケーション側にはアクセスできないのではないかと思います。Windows の詳細な仕様については Microsoft にご確認ください。

設定

背景に壁紙を設定したい

[ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリの中にある [背景] で画像ファイル (bmp、gif、jpg、png) を指定すれば背景画像を設定できます。

強調文字列の定義をしたいのですが

[表示] メニューの [編集モード] の中の [編集モードの設定...] から構文ごとに強調文字列を設定することができます。

編集モードの [プロパティ] で強調文字列を設定するときに、強調文字列の先頭にある色番号のアイコンをクリックすることで強調文字列の色を変更することができます。

なお、この色番号 1 ~ 8 は [ツール] メニューの [オプション] から [表示] カテゴリで設定できるテーマカラーの色になっており、それぞれ、[表示項目] の一覧における [強調文字列 (1)] ~ [強調文字列 (8)] に対応しています。

ダイアログのフォントを変更したい

Mery.ini の [MainForm] セクションに下記のように追記することで無理やり変更することは可能です。

一応、フォントのサイズに応じてある程度はダイアログのサイズや項目のサイズも自動調節されますが、フォントによっては文字が途中で切れたりして正しく表示されない場合もあるためサポート外の隠し機能となっています。

[MainForm]
FontName=Segoe UI
FontSize=9

禁則処理を設定したい

[ツール] の [オプション] から [基本] カテゴリの中の [禁則処理を行う] で禁則処理の有効・無効を切り替えることができます。

なお、禁則処理のルールは固定されており、変更する機能はありません。

禁則処理はユニコードの折り返しルールなどの資料に基づいて設計されており、エディターコンポーネントの仕様となっています。

以下、エディターコンポーネントで採用されている禁則処理の規則と思われる資料です。

UAX #14: Unicode Line Breaking Algorithm

JIS X 4051-1995 日本語文書の行組版方法 附属書

設定が勝手に消えてしまった

Mery の各種設定は Mery.ini (C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mery\Mery.ini) というファイルに保存されています。

このファイルが勝手に消えてしまうといったことはありませんが、一部の設定は Mery の本体である Mery.exe からの相対パスで記録されていますので、Mery.exe の位置を変更したり、複数の Mery を異なったフォルダーで使用すると、設定ファイルは 1 箇所なので整合性がとれず一部の設定が読み込めなくなるケースがあります。

例えば普段はインストーラー版を使用していて、たまたまベータ版などの ZIP を別のフォルダーに解凍して実行した、などのケースがそれに該当します。

Mery はポータブル用途 (USB メモリなどへインストールする) を想定して一部の設定を相対パスで記録する仕様になっていますので、複数の Mery を異なったフォルダーにインストールして使用することはできません。

普段お使いの Mery とは別にベータ版を試したい場合などは、インストーラー版や ZIP 版ではなくポータブル版をご利用ください。

ポータブル版は設定ファイル Mery.ini を Mery.exe と同じフォルダに個別に保存することができますので、環境を汚さず安心してお使いいただけます。

縦書きのダッシュ (―) やリーダー (…) などが横書きで表示されてしまう

この問題は Windows ワードパッドやジャストシステム社の一太郎などでも発生しており、現在、マイクロソフト社で修正に向けて対応中とのことです。(…が、そのまま放置されている模様です)

Windows 10 April 2018 Update環境で、縦書きのダッシュやリーダーなどが横書きで表示されてしまう

この問題につきまして Mery 側での修正などは予定しておりませんが、以下の 2 通りの方法で回避できることを確認しました。

  • DirectWrite を有効にする
Mery の標準機能である DirectWrite を有効にすることで正常に描画されるようになります。ただし、DirectWrite が使用できるのはテキストの編集時のみで、印刷機能では使用できません。
  • バグの影響を受けないフォントを使用する
縦書き印刷など DirectWrite が使用できない場合、標準では入っていませんが「HG 明朝」や「HG ゴシック」などの HG シリーズのフォントは正常に描画されました。

詳細な情報と設定方法については以下のブログ記事をご参照ください。

縦書きのダッシュ (―) やリーダー (…) などが横書きで表示されてしまう問題について

使い方

プラグインの表示・非表示を簡単に切り替えたい

[表示] メニューから [ツールバー] の [カスタマイズ...] を選択し、ツールバーの中にプラグインのボタンを割り当てておけば、ワンクリックで簡単にプラグインのオン・オフを切り替えることができます。

検索履歴をクリアしたい

検索・置換ダイアログで [検索する文字列] のコンボボックスの右側にある [▼] をクリックして一覧を展開した状態でAlt+Deleteを押すことで一覧を消去することができます。

また、[ツール] メニューから [オプション] を開き、[履歴] カテゴリの中の [履歴の消去] からも消去することができます。

右クリック メニューをカスタマイズしたい

[ツール] メニューの [ポップアップメニューの編集] で設定できます。

入力補完はできますか

CTRL + SPACE で候補を呼び出すことができます。

辞書ファイルを用意していない場合は自動的に編集中の文書の中から単語を抜粋して候補にします。

辞書ファイルを作成するには Mery.exe と同じフォルダーに Ext というフォルダーを作成して、その中に「拡張子.txt」でファイルを作成します。内容は、単語ごとに改行を入れておけば、その拡張子のファイルを開いたときに候補として表示されるようになります。

例えば JavaScript であれば Ext フォルダーの中に js.txt というファイル名で単語を改行区切りでいれておきます。補完辞書ファイルのサイズ、単語数に制限は特に設けていませんが 2 メガ以上になると辞書を呼び出す際の動作速度に影響があるかと思います。

ファイルの履歴機能を無効にしたい

[ツール] メニューの [オプション] から [履歴] カテゴリの中の [最近のファイル表示数] を 0 にします。

マクロで矩形選択したい

最新版ではマクロで矩形選択できるようになりました

文字数のカウントはできますか?

カウントしたい範囲を選択するだけで、ステータスバーに選択範囲の文字数が表示されます。

テキスト全体の文字数を数えたい場合はCtrl+Aで [すべて選択] します。

意外と知られていない文字数カウント

また、プロ生ちゃんプラグイン を導入すれば、単語数や空白を含めない文字数などをリアルタイムでカウントすることもできます。

制限事項と仕様

改行および折り返しをまたぐ検索で強調表示されません

エディターコンポーネントの仕様です。

行をまたぐ色分けは動作速度への影響が非常に大きいため、通常の検索においては 2 行まで、正規表現を使用した検索では 1 行まで (行をまたがない) という制限をかけています。

大きいファイルは開けますか

Mery で使用している TNotePad コンポーネントは小さいファイルの編集に特化した設計になっており、大きいファイルの編集には向いていません。

32 ビット版は 32 ビットアプリケーションの制約により 1 プロセスあたり 2GB までしかメモリを使用することができません。

Mery は単一プロセスで複数のファイルを編集するタブ式のテキストエディターですから、開いているファイルのメモリ上のサイズ (実際のファイルサイズより大きいです) の合計で 2GB 未満ということになります。

64 ビット版は 1 プロセスあたり 2GB という制約はありませんが、快適に編集できるのはせいぜい数メガぐらいのサイズだと思います。

大きなファイルの扱いについて

1 行の文字数制限は?

半角で 8,000 文字までの仕様です。8,000 文字を超えた文字は折り返し扱いとなります。

改行コード混在のテキストを編集したい

エディターコンポーネントの仕様上、改行コードが混在したテキストファイルには対応していません。

改行コードが混在したテキストファイルを Mery で編集して保存すると、改行コードは CR、LF、CR+LF のいずれかに統一されます。

改行コードを統一したいシーンは多くありますが、改行コードを混在させたいシーンはまれなため、エディターコンポーネント自体がこういった仕様となっています。

また、Mery では改行コードが混在したテキストファイルを読み込むと、内部のデータはすべて LF のみで扱います。こうすることで、正規表現で検索するときに改行コードを必ず \n で表現できるといったメリットがあります。

どうしても改行コードが混在するテキストファイルを扱う必要がある場合は、改行コードの混在に対応したエディターをご利用ください。

Alt を押した後に Space を押してもウィンドウメニューが表示されない

開発環境 Delphi の仕様における制限事項です。

一応、Alt+Spaceキーを同時に押すと表示されます。

インターネットに情報を送信しますか?

情報収集などの目的でインターネットに情報を送信することはありません。

なお、[Google 検索]、[Wikipedia 検索]、[オンラインヘルプ] の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスします。

[Google 検索] はhttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&lr=lang_ja&q=<検索する文字列>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。

[Wikipedia 検索] はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/<検索する文字列>という形式で選択範囲の文字列を <検索する文字列> として使用し、普段お使いのブラウザーで検索結果を表示します。

[オンラインヘルプ] はhttps://www.haijin-boys.com/wiki/を普段お使いのブラウザーで表示します。

それ以外の機能はインターネット上のコンテンツにアクセスすることはありません。

※ユーザーさんが作成されたマクロやプラグインをご利用の場合はこの範囲ではありませんが、これらはサポート外とさせていただきます。

[元に戻す] で最初まで戻しても変更マーク (*) が消えない

保存した後に何らかの編集を行い、[元に戻す] の操作で保存した状態まで戻したときは未変更ではなく変更済みとし、[上書き保存] をできるようにしていました。

最新版では仕様変更により変更マークが消えるようになりました

ステータスバーに表示される桁数が全角文字でも 1 桁としてカウントされる

Mery は内部のデータがユニコードなので半角だと 1 桁、全角だと 2 桁といった概念はありません。

半角でも全角でも 1 桁として表示されます。

「桁」や「列」、「文字」など、この表記につきましては賛否両論あると思いますが、一般的な国産テキストエディターの表記に合わせて「桁」という表現を使用しています。

半角カタカナのみのシフト JIS のファイルが EUC と自動判定されてしまいます

シフト JIS の半角カタカナの領域は EUC の漢字・非漢字でよく使われる領域とほぼ同じなので、半角カタカナのみのシフト JIS のファイルはシフト JIS なのか EUC なのかを判定することは難しいです。

シフト JIS を優先するか EUC を優先するかはテキストエディターの実装次第ということになります。

Mery では、一般的に半角カタカナのみのファイルが使われることは少ないことと、EUC ではその領域の使用頻度が高いことを考慮して優先度をつけているため、半角カタカナのみで、なおかつ完全に EUC の領域のみになっている文字だけのファイルの場合、EUC と判定されてしまいます。

シフト JIS と認識させたい場合は、ひらがなを一文字でも混ぜておくなどでご対応いただければと思います。

正規表現を使った行頭の置換が期待どおりに動作しない

例えば、各行の最初の「_」を 1 つ削除したいとします。

____abc
____def
____ghi

この場合、検索する文字列を「^_」、置換後の文字列を「」(空) として [正規表現を使用する] にチェックをいれて [すべて置換] すると、各行の最初の「_」が 1 つだけではなく、すべて削除されます。

これは、最初の文字が削除されると、次の文字が再び最初になるためです。

最初の 1 文字を削除したい場合は、検索する文字列を「^_(.*)$」、置換後の文字列を「\1」として [すべて置換] するとうまくいきます。

[すべて置換] は正規表現の /g フラグ (グローバルマッチ) ではなく、文書の最後に到達するまで [置換] を繰り返すものとなっています。

通常、ユーザーさんはすべて置換したいときに、何度か [置換] ボタンを試して、それが機能しているかを確認してから [すべて置換] ボタンを押します。

もし、そこで [置換] と [すべて置換] の挙動が変わってしまうと、多くのユーザーさんは困ってしまうと思います。

例えば…

____abc
____def
____ghi

検索する文字列: 「^_」

置換後の文字列: 「」(空)

正規表現を使用する: オン

として、ユーザーさんが [置換] ボタンをクリックしたとします。

すると、まず最初にマッチした行頭の「_」が一つ削除されます。

___abc
____def
____ghi

ユーザーさんは、続けてもう一度 [置換] ボタンをクリックします。当然、もう一度、行頭の「_」が一つ消えます。

__abc
____def
____ghi

さらにもう一度 [置換] ボタンをクリックするとこうなります。

_abc
____def
____ghi

ここまでは、どのエディターでもそうなっていると思います。

さて、ここからですが、ユーザーさんはこのまま [置換] を続ければ行頭の「_」をすべて削除できると思うはずですから、[すべて置換] ボタンを押してすべて置換します。

abc
def
ghi

結果、期待したとおりに行頭の「_」をすべて削除できるわけです。

この仕様につきましてはご意見が分かれると思いますが、[すべて置換] は [置換] の繰り返しというシンプルな仕様は初心者さんには分かりやすく、また正規表現に詳しいかたにとっては十分な仕様というかたちになっています。

同様の仕様のエディターとしては Delphi、eclipse、Notepad++、SciTE などがあります。また、各行の最初の「_」が 1 つだけ削除される仕様のエディターとしては Brackets、Vim、Visual Studio Code、Sublime Text などがあります。

その他のエディターについても調査してみましたが、上記の仕様は分かれており、どちらが正解といったことはなさそうです。

なお、国産のテキストエディターですと後者の仕様のほうが多いような気がしますが、比較対象として記載しても怒られなさそうな海外製のエディターから抜粋させていただきました。

ご意見・ご要望

アクティブなタブの色を変更したい

Mery では Windows 標準のタブコントロールを使用しており、Windows 標準のタブコントロールにはタブの色を変更する機能が用意されていません。

タブコントロール自体を自前で描画すればタブに色を付けることもできますが、開発が非常に難しく、古い Windows との互換性を保つのも難しいため、現在のところ開発の予定はございません。

Diff 機能が欲しい

現在のところ開発の予定はありません。

WinMerge などの Diff 専用アプリケーションをご利用いただくことで、便利でより快適になると思います。

罫線入力機能が欲しい

現在のところ実装予定はありません。

確か、マクロライブラリ に有志のかたが作成されたマクロがあったと思います。

自動保存機能が欲しい

Ver 2.6.9 以降、[ツール] メニューの [オプション] から [自動保存] カテゴリで自動保存機能およびバックアップ機能を設定できるようになりました。

自動保存機能

バックアップ機能

変更した行の行番号を強調したい

Ver 2.6.9 以降、[表示] メニューの [記号] から [変更行を強調表示] を有効にすることで、変更行に目印を付けることができるようになりました。

目印の色は [ツール] メニューの [オプション] で [表示] カテゴリの中にある [表示項目] の一覧から [インジケーター - 変更行] および [インジケーター - 保存行] で変更することができます。

変更行の強調表示

関連付け機能が欲しい

Windows の標準機能で可能です。Mery の機能として実装する予定はありません。

シフト JIS で保存したのに Unicode (UTF-8, BOM無) と認識される (またはその逆)

半角英数字 (ASCII) のみのファイルの場合、シフト JIS でも Unicode (UTF-8, BOM無) でもファイルのデータは同じなのでエンコードを判定することはできません。

文字コードが判定できなかった場合、[ツール] メニューの [オプション] から [基本] カテゴリの中にある [既定のエンコード] の設定値が使用されます。

なお、[既定のエンコード] の設定値はファイルを [新規作成] したときのエンコードとしても使用されます。

カーソル位置に縦線を表示したい

現在のところ対応していません。

ご要望が多ければ検討してみたいと思います。

ウィンドウを左右に分割したい

バージョン 2.5.0 以降で対応しました。

マウスクリック、ダブルクリックなどにマクロを割り当てたい

現在のところ実装予定はありません。

入力補完を自動で呼び出したい

便利そうに見えるこの機能ですが、コーディングに少し慣れてくると自動呼出しが邪魔になるケースが多いようです。

以前にご要望をいただき実装したことがあるのですが、ほとんど利用されないことと、利用されても慣れてくるとオフにされる機能ということで、現在では廃止されています。

マウスジェスチャーが欲しい

現在のところ実装予定はありません。

マウスジェスチャー機能はブラウザーのような閲覧専用のアプリケーションを利用しているときには役に立ちますが、編集には向いていないようです。

ファイルロック (排他制御) 機能が欲しい

現在のところ対応していません。

ご要望が多ければ検討してみたいと思います。

上書きモードが欲しい

一般的にはあまり使用されない機能であることと、意図せずInsertキーに指が触れてしまって上書きモードになってしまうことが割と良くあるので、上書きモードは実装していませんでしたが、Mery 2 以降ではInsertキーで挿入モード・上書きモードの切り替えが可能になりました。

トリプルクリックで行選択したい

トリプルクリックしてみてください。

日本語を含む URL を認識したい

現在のところ対応していません。

ご要望が多ければ検討してみたいと思います。

前回終了時に開いていたファイルを復元したい

Ver 2.6.15 以降、[ツール] メニューの [オプション] から [自動保存] カテゴリの [ワークスペース] を設定することで、前回終了時に開いていたファイルおよびウィンドウの状態を復元できるようになりました。

作業を続きから始められる「ワークスペースの保存・復元」

リッチテキスト形式に対応してください

Mery は単純なテキスト形式のファイルを編集するためのアプリケーションで、テキストエディターと呼ばれるジャンルのソフトウェアです。

リッチテキスト形式はテキスト形式に加えて文字の大きさや色、書式やレイアウト、リンクなどの情報を含めた形式となっており、このようなファイルを編集するのはワープロソフトというジャンルのソフトウェアです。

例えば、Windows に標準で搭載されているメモ帳はテキストエディター、ワードパッドや Word、一太郎などはワープロソフトです。

ワープロソフトは文章の編集や装飾のため多くの機能が搭載されていますが、そのぶん起動が遅かったり、動作が遅かったりします。

テキストエディターは取り扱うファイルを単純なテキストファイルのみとすることで高速に起動して軽快に動作するため、ワープロソフトに入力する前の下書きや、ちょっとしたメモ、ソースコードのちょっとした修正などに利用されます。

リッチテキストを編集する場合はテキストエディターではなく、ワープロソフトを探してみてください。

検索バー機能が欲しい

ツールバーの中に検索ボックスを配置して、素早く検索機能にアクセスするための機能ですが、標準機能では搭載されていません。

開発支援にご協力くださったかたへお礼ということで、粗品ではありますが特典として検索バープラグインをご用意しています。

テキストエディター「Mery」 - BOOTH にて公開予定です。

ファイルブラウザー機能が欲しい

Mery のウィンドウ内にファイルツリーを表示して、エクスプローラーのようにファイルを開くことができる機能ですが、標準機能では搭載されていません。

開発支援にご協力くださったかたへお礼ということで、粗品ではありますが特典としてファイルブラウザープラグインをご用意しています。

テキストエディター「Mery」 - BOOTH にて公開予定です。

高解像度ディスプレイでツールバーのアイコンが小さい

Ver 2.6.1 以降で大きいアイコンに対応しました。

[表示] メニューから [ツールバー] の [大アイコン] などを選択すればツールバーのアイコンサイズを変更できます。

開いているファイルからすべて検索・置換したい

現在のところ対応していません。

ご要望が多ければ検討してみたいと思います。

IME のオン・オフでカーソルの色を変更したい

Ver 3.0.2 以降で対応しました。

IME 有効/無効でキャレットの色を変更できる機能を標準機能にした

マクロやプラグインのご要望・開発依頼

マクロやプラグインに関する技術的な質問は、アドバイスぐらいならできる場合もありますが基本的にサポート対象外となります。

個人向けの開発依頼、マクロおよびプラグインのご要望・開発依頼は承っておりません。同梱のサンプルマクロ、サンプルプラグインを含め、内容にかかわらず一律サポート対象外とさせていただきます。どうしても必要な場合はクラウドソーシングなどで専門の方にご依頼ください。

既知の不具合

ブックマークの位置がずれることがある

Ver 2.7.4 以降で改善されました。

ブックマークの高速化と安定性の向上

サロゲートペアの文字コード値が変

Ver 2.6.11 以降で改善されています。

サロゲートペアの桁数が変

サロゲートペアを考慮した桁数の計算は動作速度への影響が大きいため、動作速度優先ということで実装していません。

リモートデスクトップで印刷プレビューが正しく表示されない

DPI の異なるサーバにリモートデスクトップで接続している場合、印刷プレビューを表示するとフォントの幅などが正しく表示されないことがあるようです。

これは Windows 7 環境における Windows の不具合で、拡張メタファイルを正しく表示できないため発生します。

マイクロソフトから提供されている修正プログラムをサーバ側に適用することで回避できることを確認しました。 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2768741

Windows 10 Insider Preview でブルースクリーンが発生することがある

Insider Preview (Build 14342, Build 14366 日本語 32 bit) がクリーンインストールされた環境でブルースクリーン KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED (win32kfull.sys) が発生することがあるのを確認しました。(正式版や英語版では再現しませんでした)

Delphi 製のアプリケーション全般で発生するようです。

特に OS 起動直後に Delphi 製のアプリケーションを起動したり、タイトルバーの左にある小さいアイコンをクリックしたりすると発生する確率が高いようです。

現在のところ対策は見つかっていません。Microsoft か Embarcadero の対応待ちになりそうです。

Windows 10 で文字が入力できなくなる

Mery の不具合ではなく、Windows 10 バージョン 20H2 以降の「新しい IME」で発生している不具合です。

「新しい IME」では様々なアプリケーションにおいて不具合が発生しているようで、Microsoft 公式の回避策として「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」という方法が掲載されています。

Microsoft IME を使用している場合、Windows 10 バージョン 20H2 および Windows 10 バージョン 2004 で問題が発生する可能性があります。

その他

業務での使用について

詳細は同梱のソフトウェア使用許諾書 (eula.rtf) をご参照ください。

プラグイン仕様・SDK の公開予定はありますか?

プラグインの SDK とプラグインのソースコードを GitHub で公開しています。

https://github.com/haijinboys

Linux で動かすことはできますか?

Linux では Wine を使うことでそれなりに動作しました。

日本語入力ができない場合は「ツール」→「オプション」→「基本」タブの「かな漢字変換を起動」にチェックを入れて Mery を再起動すると良いかもしれません。

日本語変換のウィンドウがエディター枠の外に表示されたりなどの問題はありますが、ある程度は動作するようです。

動作検証をしているわけではないので、動作しない場合でもサポート外とさせていただきますが、ちゃんと動いているとか、こうやったら動くといった情報は歓迎ですので、何かありましたら是非お知らせください。

ウイルス対策ソフトで検出されるのですが?

もちろんウイルスではありませんし、マルウェアでもありません

Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。

しかしながら、コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。

このような理由から、現状では、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくか、ご心配であれば Mery を使用しないようにしていただくしか対策がない状態です。

正式版はソフトウェア販売サイトの Vector さんやソフトウェア紹介サイトの 窓の杜 さんからもダウンロードできるようになっています。

[管理者として実行] しているのにシステムにかかわるファイルに書き込みができない (1)

Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。

そのため、ウイルス対策ソフトによってシステムにかかわるファイルへの書き込みが制限されている可能性があります。

コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。

セキュリティ的に問題なければ、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくしか対策がない状態です。

[管理者として実行] しているのにシステムにかかわるファイルに書き込みができない (2)

ウイルス対策ソフトが原因でないときは、Mery がタスクトレイに常駐していないかどうかをご確認ください。

非管理者で起動した Mery がタスクトレイに常駐している場合、[管理者として実行] しても非管理者で起動済みの Mery が呼び出されるだけです。

トレイアイコンを終了させていあら、[管理者として実行] してみてください。

なお、管理者特権で起動しているかどうかを確認するには、タスクマネージャーの [詳細] タブで [管理者特権] 列を表示するとわかります。

ネットワーク越しのファイルに書き込みができない

Mery はデジタル署名 (コードサイニング証明書) のないフリーソフト、いわゆる野良アプリなので、ウイルス対策ソフトで誤検出されやすいです。

そのため、ウイルス対策ソフトによってネットワーク越しのファイルへの書き込みが制限されている可能性があります。

コードサイニング証明書には年間数万円といった多額の費用がかかるため、Mery のような個人の趣味で開発しているフリーソフトではデジタル署名を維持していくことができません。

セキュリティ的に問題なければ、ウイルス対策ソフトで除外の設定をしていただくしか対策がない状態です。

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